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VPN接続で回線速度が遅い6つの原因と5つの対策を解説

更新日:2022.6.28

 VPN接続で回線速度が遅い6つの原因と5つの対策を解説

テレワーク中にVPN接続が遅いと感じたことはありませんか?第三者から攻撃を受けにくく利便性の高いVPN接続ですが、まれに通信速度が遅くなることがあります。

今回はVPN接続が遅くなる原因6つと、遅くなってしまったときの5つの対策方法についてご紹介します。業務中にVPN接続が遅いと感じたときはぜひ試してみて下さい。

関連記事: VPN接続とは?仕組みや種類を初心者にも簡単にわかりやすく解説


VPN接続で回線速度が遅い6つの原因

遅い原因

症状によってVPN接続が遅い原因は異なります。よくある原因として次の6つが挙げられるので順番にチェックしていきましょう。

同一回線のユーザーが多い

テレワークなどで同じVPN回線を利用しているユーザーが多いと、VPNの速度が遅くなる可能性があります。利用ユーザーが多いと通信を行う帯域が混雑し、通信速度が低下しやすくなります。

VPNのサーバーに大きな負荷がかかっている

始業時など、一度に多くのユーザーが社内サーバーにアクセスすると、VPNサーバーの混雑により接続が途切れてしまうこともあります。普段何気なく使っていても、時間帯によってVPN接続が遅いと感じるときは一時的にユーザーが多く接続している可能性があります。

Windowsのアップデート

Windowsアップデートが行われる際は、一斉にアップデート通知が届きます。そのため、多くのユーザーが一度にアップデートを行うことでネットワーク全体に負荷がかかり、VPN接続にも影響が出て、速度が低下しやすくなります。特に大型アップデートのときは通信容量が大きいため、ネットワーク全体が重く感じることもあります。

VPNサーバーまでの距離が遠い

利用しているVPNサーバーが物理的に遠い位置だと、VPNが遅くなることも。使用するデバイスとVPNサーバーの距離が遠ければ遠いほど、データを移動する距離が長くなり回線速度が遅くなります。

ウイルス対策ソフトが原因

ウイルス対策ソフトは不正アクセスやウイルスからデバイスを守るため、不審な通信を遮断します。そのためVPN通信を遮断してしまう場合があります。ウイルス対策ソフトが原因でVPN接続が遅くなったかどうかは、ウイルス対策ソフトを一時的に停止することで確認することができます。

MTUの調整不備

MTU (Maximum Transmission Unit)とは、1回の通信で転送可能なデータサイズの上限を指します。使用するデバイスやVPNルーターのMTUが上手く調整できていないと、データの送受信処理に時間がかかり、通信速度が遅くなります。MTUの調整はデバイス側からできないため、VPN側からの調整が必要です。

関連記事:VPN接続できない原因と対処法とは?

VPN接続で回線速度が遅い時の5つの対策

遅い原因

VPN接続中の回線速度が遅い原因が判明したら、業務遅延を防ぐためにも早期に対策する必要があります。ここからはVPNの回線速度が遅い時の対策法を5つご紹介します。

使用端末の再起動

回線速度が遅いと感じた時は、パソコンやスマホなど使用しているデバイスを再起動してみてください。メモリ不足になったり、バックグラウンドでソフトが動いていたり、デバイスの処理能力が原因で一時的に遅くなることがあります。特に長時間使用しているパソコンは処理能力が落ちやすいため、一度電源を切ることで動作も軽くなります。

モデムとルーターの再起動

デバイスと同様に、VPN接続に必要なモデムやルーターも再起動することで、回線速度が改善されることがあります。モデムやルーターはパソコンのように毎日電源を落とすわけではないため、処理能力が低下しがちです。

VPNに接続しているモデムやルーターを再起動する際は、忘れずに利用ユーザーへ通達をしておきましょう。再起動の手順や注意事項は、マニュアルなどを確認しながら適切な手順で再起動しましょう。

関連記事:VPN対応ルーターとは|選び方と注意点を解説

VPNサーバーの切り替え

利用しているVPNサーバーの場所が遠い場合は、近くのVPNサーバーを切り替えると回線速度が改善されます。データ通信する距離が短くなると、その分通信速度も改善されます。

また、同一回線のユーザーが多い場合にもVPNサーバーの切り替えは有効で、サーバーの負荷を軽減できます。別のサーバーに接続するときは、接続設定が異なる場合があるので、事前にシステム管理者等に確認しておきましょう。

セキュリティソフトの設定を見直す

セキュリティ対策ソフトが原因で、VPN接続が遅いもしくは遮断されている時は、設定の見直しをしてみてください。VPN接続が遮断されている時は、セキュリティ対策ソフトを一度停止してみるのも有効です。

ただし、セキュリティ対策ソフトを無効にしたまま、インターネットに接続するのは大変危険です。ソフトを停止して速度が改善されるようであれば、VPN接続に影響の少ないセキュリティ対策ソフトへ乗り換えるなど検討してみてください。

MTUの調整をする

VPNルーターと使用しているデバイスのMTUが調整されていない時は、VPN側のMTUを小さく設定すると回線速度が改善されます。特に初期設定のままMTUが未調整だと、データの送受信に時間がかかってしまうため回線速度が低下します。

MTUの調整をする場合は使用しているデバイスの専用サイトにアクセスし、MTU値を事前に確認しておく必要があります。WindowsのデフォルトMTU値は1,500Byteになっていますが、他の使用デバイスも考慮して設定値を調整してみてください。

関連記事: VPNの接続方法をOS別に紹介|事前準備からわかりやすく解説

光回線の見直しで回線速度が改善することも

おすすめ

ご紹介している対処法以外にも、VPN接続を利用している光回線を見直すことで回線速度が改善できる場合があります。

VPN接続するインターネット環境によって速度は変わる

そもそも、利用している光回線が遅いとVPNの回線速度も同様に遅くなります。インターネットの利用方法によって快適な速度は異なりますが、最低でも30Mbps程度あればWeb会議や動画視聴は問題ありません。インターネットのスピードテストを行い、最低30Mbps出ていないようであれば光回線の乗り換えがおすすめです。

おすすめの光回線

光回線を乗り換えるなら、高速通信ができる@nifty光がおすすめです。NTT東日本/西日本のフレッツ光回線を利用している@nifty光は、日本全国どこでも利用できます。また、VPN接続に必要な固定IPアドレスサービスも利用可能なので、VPN構築も問題ありません。

申込み後すぐに固定IPアドレスが確認できるので、すぐに接続設定が行なえます。固定IPアドレスサービスの申し込み方法については、こちらの記事をご覧ください。

関連記事:固定IPアドレスが使えるおすすめプロバイダーは?

まとめ

VPN接続はさまざまな要因で回線速度が遅くなってしまいます。遅いと感じた場合は、デバイスの再起動やセキュリティソフトの設定見直しなど、簡単な対処法から試してみるといいでしょう。

また、VPN接続時の回線速度をてっとり早く改善するのであれば、@nifty光のような高速通信が利用できる光回線への乗り換えもおすすめです。すでにフレッツ光回線を利用している場合や他社光コラボサービスを利用している場合であれば、開通工事をせず申込後すぐに乗り換えができます。

通信環境によって速度遅延や通信制限にかかる可能性があります。社内外で快適にテレワークを行うためにも、インターネット回線は安定した通信が利用できる光回線がおすすめです。
関連記事:光回線を法人契約する方法|メリットとデメリットを解説



※2022年6月時点の情報です。

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