情シスとは?社内SEとの違いや仕事内容、情シス不足の解決策について
更新日:2023.11.17
近年、企業のDX化やリモートワークなど、高度なIT技術が求められるようになり、情シスの重要性が認知され始めています。しかし、IT人材不足や人件費などの課題により、必要と感じていても情シス担当者を採用できずお悩みの企業も多いのではないでしょうか。
本記事では情シスの代表的な業務や課題について確認しながら、人材不足を解決するためのアウトソーシングについて詳しく解説します。一人情シスや社内ヘルプデスク不足を解消したい担当者の方はぜひ最後までご覧ください。
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情シスの役割とは
ここからは情シスの役割と代表的な業務、社内SEとの違いについて解説していきます。
そもそも情シスとは
情シスとは「情報システム部」の略で、企業のIT業務を担当する部署を指します。企業によっては「IT戦略部」「システム管理部」「情報管理部門」と呼び名が違うこともあります。情シスの主な役割は次の2つです。
- 業務に使用するシステム・機器の構築・運用・保守を行うこと
- 自社の経営課題をIT技術を用いて解消すること
企業によって求められる業務内容は異なりますが、社内システムやPCなどの機器の管理や運用は基本的に情シスが担当しています。
また、企業の経営課題を解消するために、自社にあったシステムやIT技術を導入するのも情シスの大切な役割です。
企業内の立ち位置にもよりますが、情シスは社内のIT専門家として欠かせない存在といえます。
情シスの代表的な業務
情シスの代表的な業務は次の4つです。- 社内ITの業務管理や運用
- サポート・ヘルプデスク
- IT戦略の策定
- セキュリティ対策
業務で使用するシステムやIT機器の管理や構築、運用は情シスの基本的な業務です。システムへの問い合わせや使い方のレクチャーなど、ヘルプデスクとしての役割もあります。
また、IT戦略の立案や策定、実施を推進するのも情シスの業務です。経営陣や各部門の課題や要望に応じて、ITサービスの導入や開発を行います。さらに経営資産である社内の情報を守るセキュリティ対策も、情シスが担当します。
社内SEとの違い
情シスは社内のIT屋さんとして活躍する縁の下の力持ちですが、似た職種として社内SEがあります。情シスと社内SEを同じ職種として扱っている企業もありますが、基本的に異なる存在です。情シス | 社内システムの企画から運用を担当する部門 |
---|---|
社内SE | 社内システムの企画や開発を行うエンジニア |
情シスとは社内の情報システムを取り扱う”部門”を指します。一方、社内SEは社内の情報システムを取り扱う”エンジニア”を指し、情シスに所属している社員のほとんどが社内SEです。
情シスがない企業では経理部門や総務部門などに配置された社内SEが、一人情シスとしてIT業務全般を担当しているケースもあります。
情シスの課題とは
1.人材や人材やスキル不足
2.一人情シスの課題
3.人件費の課題
1つずつ確認していきましょう。
1.人材やスキル不足
近年、企業のDX化が注目されていて、企業の規模を問わず情シスとして活躍できるITエンジニアは深刻な人手不足を迎えています。特にいま問題となっているのが「2025年の崖」と呼ばれる大きな経済損失です。2025年の崖とは、既存システムの老朽化やブラックボックス化により、維持管理費の高騰や担い手不足が起こるとされている社会現象です。2015年時点でIT人材が17万人も不足していましたが、2025年になると約43万人まで拡大するとされています。
参考:経済産業省│DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開
また、情シスにはインフラからネットワーク、トレンド技術(生成AIやビッグデータなど)といった高度なスキルが求められます。企業として求めるスキルを保有したエンジニアが採用できないのも、課題の1つでしょう。
2.一人情シスの課題
人手不足により、社内のIT業務をすべて負担する「一人情シス」も企業の課題です。一人情シスの課題を挙げると、以下の5つが考えられます。- 業務負担の大きさ
- 体調不良により対応が遅れ
- 業務の属人化
- トレンド技術導入の遅れ
- 離職リスク
一人情シスは社内システムの運用・保守から、従業員のサポートやヘルプデスク、緊急対応など非常に業務負担が大きいです。体調不良などでエンジニアが休んでいるときにトラブルが発生しても対応できないため、重大なインシデントになるリスクもあります。
また、業務の属人化により、運用・保守に必要な手順やトラブルシューティングなどの情報共有がされず、対処法がブラックボックス化してしまうかもしれません。日々の対応に追われるあまり、トレンド技術について学ぶ時間もとれず、システムへの導入が遅れる可能性もあるでしょう。
休みにくさや責任の重さなど、さまざまなプレッシャーにより、担当していたエンジニアのストレスとなり、離職されてしまうリスクもあります。一人情シスの場合、担当者不在による対応遅れだけでなく、新しい担当者を採用する手間とコストも発生してしまいます。
3.人件費の課題
情シスは営業部門や製造部門とは異なり、利益を生み出す部門ではありません。社内のIT専門家として重要な職種ではありますが、経営陣からは不要な人件費と考えられがちです。そのため、一人情シスや社内ヘルプデスク不足が深刻化していても、人件費の高さに予算を割いてもらえないケースが少なくありません。
しかし、利益に直結はしなくとも、経営に必要なIT戦略やセキュリティ強化、DX推進を行うには欠かせない重要なポジションです。採用コストや育成コストがかかるとしても、重要な部門だと経営層に理解してもらうよう意識改革が必要でしょう。
情シスの課題を解消するには
引用:全国情シス実態調査2022
しかし、IT人材が不足している現在、企業が求めるエンジニアがすぐ採用できるとは限りません。そこで、人材不足を解消するためにおすすめなのが、定型業務や対応をアウトソーシング(外注)することです。
ここからはアウトソーシングできる業務やメリットについて紹介していきます。
アウトソーシングがおすすめ
求める人材が見つからない、業務負担や人件費を削減したいといった、情シスの課題はアウトソーシングで解決できます。一部でも定型業務をアウトソーシングできれば、社内のエンジニアには基幹となるシステムやセキュリティ強化に注力してもらいやすいです。また、うまくアウトソーシングを活用すれば、エンジニアの離職防止や属人化防止としても役立つでしょう。
アウトソーシングは業務規模や繁忙期などに合わせた増員もしやすく、育成コストや手間もかかりません。IT技術を持ったプロが即戦力として参画するため、業務負担の軽減やトラブル対応へのスピード感アップが期待できます。
アウトソースできる業務
情シスがアウトソースできる主な業務は、次の4つです。- 社内ヘルプデスク・ITサポート
- 社内機器・デバイスの管理、メンテナンス
- ネットワーク、サーバーの構築・保守・運用
- システム監視、障害対応
社内のヘルプデスク、ITサポートはアウトソースしやすい代表的な業務です。これまでの対応をマニュアル化すれば、情シスはマニュアル外の対応が必要な時だけサポートすれば問題ありません。
また、従業員の増減に合わせた社内機器やデバイスの管理、メンテナンスもアウトソースしやすい業務の1つです。IT資産管理システムなどと合わせて活用すれば、管理工数が大幅に削減できるでしょう。
さらに、ネットワークやサーバーの保守・運用、システムの監視や障害対応もアウトソース可能です。専門性の高い業務ではありますが、比較的マニュアル化しやすく、アウトソーシング業者によってはサーバーの構築から依頼できる場合もあります。
アウトソーシングを活用するメリット
情シスの業務にアウトソーシングを活用したとき、得られる大きなメリットは次の3つです。- コスト削減
- 一人情シスの負担軽減
- サービスレベルの向上
アウトソーシングはITスキルを持った人材が所属している業者からエンジニアを派遣してもらえるため、採用コストや育成コストがほぼかかりません。もちろん、アウトソーシングするための費用は発生しますが、終わりの見えない採用活動や育成の手間を考慮すると、大幅なコスト削減が期待できます。
また、一人情シスが深刻化している企業では、担当業務の分散化が実現し、担当者の負担も軽減できるでしょう。システムの運用・保守やヘルプデスクなどの定型業務はアウトソーシングし、担当者にはよりコアな業務に集中してもらえるのもメリットです。
さらに、一人の担当者よりも複数人で対応することにより、サービスレベルの向上につながります。業務の属人化防止や休職や離職リスクにも備えられるため、情シス部門の増員を検討しているのであればアウトソーシングの活用がおすすめです。
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※2023年11月時点の情報です