フレッツ光クロスとは?エリアは?10ギガのメリット・デメリットおすすめ法人プロバイダーを紹介
更新日:2023.12.20
これまで光回線の最大通信速度は1ギガであることが一般的でしたが、次世代通信が可能な光回線が登場し、最大通信速度は10ギガまで拡大しつつあります。
テレワークや働き方改革に伴い、インターネット通信量が急増している今、安定した高速回線はビジネスに欠かせないツールになってきています。
本記事では、フレッツ光クロスとはどのようなサービスなのか、法人利用でのメリット・デメリットを含めて解説していきます。
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フレッツ光クロスとは
従来のフレッツ光回線(最大通信速度下り上りともに1ギガ)と比較すると、理論上では10倍の速度となるため、フレッツ光クロスは、より高速で安定した通信が可能になります。
フレッツ光クロスの提供エリア・確認方法
東日本は23区に加えて他県へエリアが拡大
NTT東日本エリアでは、当初の提供エリアは東京都の23区の戸建てのみに限られていましたが、2022年9月から東京都各市、神奈川や千葉、埼玉に拡大され、マンションタイプの提供も開始されました。また、2023年12月20日から、北海道、宮城県、新潟県等各都道県の一部まで拡大されました。
詳細はNTT東日本HPにて確認いただけます。
西日本も順次エリアを拡大中
NTT西日本エリアでも、当初は大阪市と名古屋市の戸建でのみ提供されていましたが、2022年2月と3月に提供エリアを拡大して、他の市や県での利用も可能になりつつあります。また、2022年9月からマンションタイプの提供も開始しました。また、2023年7月31日には、和歌山県和歌山市、滋賀県草津市・彦根市、兵庫県加古川市・伊丹市で申込受付が開始され、9月25日には関西や静岡で受付が始まる予定です。
詳細はNTT西日本HPにてご確認ください。
提供エリアの確認方法
1都3県では一部を除き全ての自治体に展開しています。まず、自社の所在地がエリア内か確認しましょう。
東日本エリア
北海道、宮城県、新潟県、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の各一部地域です。※ページ冒頭で住所を入力することで、対象エリアの判定が出来ます。
※お申し込みフォームの途中でエリア検索の結果が表示されます。
その先に進まなければ、申し込んでしまう心配はありません。
西日本エリア
大阪府、和歌山県、京都府、滋賀県、兵庫県、愛知県、静岡県、岐阜県の各府県の一部です。※お申し込みフォームの途中でエリア検索の結果が表示されます。
その先に進まなければ、申し込んでしまう心配はありません。
フレッツ光クロスの法人利用メリット
具体的には、以下の3つのメリットが挙げられます。
- オフィスでのWi-Fi同時利用が快適
- クラウドストレージとの大容量通信が効率化する
- テレワークでのWeb会議時通信が安定する
オフィスでのWi-Fi同時利用が快適
帯域幅も広くなるため、オフィスや店舗で多人数のWi-Fi同時利用で大容量の通信を行っても、速度が低下する可能性が低く安定した通信状態を維持できます。Wi-Fiでの通信が一般化されオフィスでの利用人数が多く回線速度に悩んでいる企業担当の方は、フレッツ光クロスを検討する価値があるでしょう。
クラウドストレージとの大容量通信が効率化する
ビジネスシーンでiCloudやGoogle Driveといったクラウドストレージを利用するシーンが増えてきました。クラウドストレージを利用する場合、大容量のファイルをアップロード・ダウンロードする際に時間がかかってしまう点が欠点でしたが、帯域の広いフレッツ光クロスであれば、スムーズにアップロード・ダウンロードができるため、業務の効率化が図れます。
テレワークでの通信が安定する
テレワークでオンライン会議ツールを利用する際、映像や音声が途切れたりフリーズしたりして困った経験がある人は多いと思います。光回線を利用していても、回線の混雑次第で通信状態が不安定になることもあります。
フレッツ光クロスは帯域幅が広く、時間帯を選ばず通信状態が安定するのでオンライン会議の接続が途切れにくいというメリットがあります。
フレッツ光クロスの法人利用デメリット
- 従来のフレッツ光からの移行でも工事費がかかる
- 相応のスペックがあるデバイスが必要
どれも費用がかかる恐れがあるデメリットなので、事前に把握しておく必要があります。
従来のフレッツ光からの移行でも工事費がかかる
従来のフレッツ光からフレッツ光クロスへ移行する場合、回線の新設が必要になるため基本的に工事が必要となり、工事費用が発生します。タイミング次第ではキャンペーンで工事費が安くなるケースもありますが、以下の費用がかかると考えておいたほうがいいでしょう。
住居 | 工事費 |
---|---|
戸建て | 19,800円(税込) |
集合住宅 | 16,500円(税込) |
相応のスペックがあるデバイスや機器が必要
フレッツ光クロスの回線速度を引き出すには、利用するデバイスや周辺機器にも相応のスペックが必要になります。デバイスとルーターの必要スペック
必ずチェックしておきたいのは、デバイスやルーターが対応している無線・有線LANの規格です。デバイスやルーターがどの規格に対応しているかで、最大通信速度が決まります。古い規格にしか対応していない場合、最大通信速度10ギガのメリットを受けられなくなるので、注意が必要です。
現在無線LANの規格は6種類あり、フレッツ光クロスを利用するならIEEE802.11axやIEEE802.11acに対応しているのが望ましいです。
ただし、10ギガ対応のルーターはまだ選択肢が限られており価格も3万円以上のものが多いため、NTTからのレンタルがおすすめです。
無線LANの規格 | 最大通信速度 |
---|---|
IEEE802.11ax | 9.6Gbps |
IEEE802.11ac | 6.9Gbps |
IEEE802.11n | 300Mbps |
IEEE802.11a | 54Mbps |
IEEE802.11g | 54Mbps |
IEEE802.11b | 11Mbps |
有線LANの規格は7種類あり、最低でも10GBASE-Tに対応しているデバイスやルーターを使いたいところです。
有線LANの規格 | 最大通信速度 |
---|---|
40GBASE-T | 40Gbps |
25GBASE-T | 25Gbps |
10GBASE-T | 10Gbps |
5GBASE-T | 5Gbps |
2.5GBASE-T | 2.5Gbps |
1000BASE-T | 1Gbps |
100BASE-T | 100Mbps |
有線接続をする場合はLANケーブルの規格もチェック
有線接続を利用する場合、LANケーブルの規格でも通信速度が変わってきます。LANケーブルの規格は7種類あり、どれに対応しているかで最大通信速度が決まります。
フレッツ光クロスの最大通信速度が10ギガであることを考えると、規格がCAT6A以上のLANケーブルを使うことをおすすめします。
LANケーブルの規格 | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
---|---|---|
CAT8 | 40Gbps | 2000MHz |
CAT7A | 10Gbps | 1000MHz |
CAT7 | 10Gbps | 600MHz |
CAT6A | 10Gbps | 500MHz |
CAT6 | 1Gbps | 250MHz |
CAT5e | 1Gbps | 100MHz |
CAT5 | 100Mbps | 100MHz |
フレッツ光クロス対応プロバイダーなら@niftyがおすすめ
そのため、プロバイダー選びに悩まないのでは?と思われがちですが、事業者ごとに以下の2点が異なります。
- IPoEの対応有無
- マンションタイプの対応有無
IPoEは最新の通信方式で、混雑が起こりにくい回線経路を利用して回線速度を維持することができます。
IPoE非対応の場合はPPPoEで通信を行うため、最大通信速度が10ギガであっても、利用者が多い夜間などに速度が低下するおそれがあります。
また集合住宅に住んでいる場合、マンションタイプに対応しているかもチェックしましょう。
以上のことを踏まえると、IPoE対応でマンションタイプも利用できる「@nifty光プロバイダーコース v6高速10ギガプラン」がおすすめです。
初月無料特典も用意されているので、ぜひ内容を確認してみてください。
※2023年5月31日からフレッツ光クロスは「ひかり電話」の対応を開始しています
※@nifty光プロバイダーコース v6高速10ギガプランは「IPoE接続」方式のみでの提供となります。そのためこの回線では下記のサービスをご利用になれませんのでご注意ください。
1.固定IPサービス
2.ダイナミックDNSサービス
3.オンラインレセプト接続サービス
4.特定のプロトコル(PPTP、SCTP)を利用するサービス
5.VPN接続など、利用可能なポート番号が制限されているサービス
6.監視カメラ、一部のオンラインゲームなど特定のポートを使用するサービス
7.外部へのサーバ公開
※2023年12月時点情報です。