SIMカードとは?iPhoneやAndroidでの使い方をわかりやすく解説
更新日:2023.2.2
「SIMカード」について、聞いたことはあっても実はよく分からないという人も少なくないと思います。
携帯電話に欠かせないSIMカードは、使い方次第で通信費を安く抑えることができるツールでもあります。
本記事では、SIMカードとは何のために使用するアイテムなのか詳しく解説します。また、格安SIMを使用して通信費を抑える方法も紹介しますので、法人契約などでこれから社用携帯の一括導入を検討されている企業担当の方もぜひ参考にしてください。
SIMカードとは
SIMカードは、「Subscriber Identity Module Card」を要約した言葉で、翻訳すると「加入者識別モジュールカード」という意味になります。
携帯電話で通話やインターネット通信を行うためには、SIMカードが欠かせません。
SIMカードの基本知識
携帯電話で通話や通信をするためには、利用する回線情報を端末側が認識する必要があります。SIMカードは回線情報が記録されたICカードで、以下の2つの情報が記録されています。
- 契約者の情報
- 電話番号
SIMカードは入れ替えが可能なので、カード入れ替えることで他社の回線を使った通信が可能になります。
SIMカードとUSIMカードの役割は同じ
携帯電話の事業者によっては、USIMカードを取り扱うところもあります。USIMカードは「Universal Subscriber Identity Module Card」を略した言葉で、契約者情報と電話番号に加えて「電話帳」の保存が可能です。
記録できる情報に違いはありますが、携帯電話に取り付けると通信ができるという点では基本的な役割はSIMカードと同じといえます。
SIMカードとeSIMとの違い
eSIMはSIMカードと同じ役割をするものですが、仕組みに大きな違いがあります。SIMカードを利用する場合、端末にカードを取り付けなければ通信はできませんが、eSIMは契約する事業者の契約情報をダウンロードして通信を可能にするため、利用時にSIMカードを取り付ける必要はありません。
現在はeSIM対応の機種が増えており、SIMカードの差込口をなくした端末も出てきています。
SIMカードの使い方
1.利用したい回線事業者の契約を申し込む
2.端末にSIMカードを取り付ける
3.端末側で設定する
利用したい回線事業者の契約を申し込む
SIMカードを使うには、まず利用したい回線事業者の契約申し込みが必要です。手続きが完了すると、SIMカードが発行されます。
店頭で申し込む場合はその場で、オンラインで申し込む場合は郵送でSIMカードを受け取ります。
SIMカードを端末に取り付ける
SIMカードを受け取ったら、端末に取り付けます。SIMカードの取り付け方は、端末によって以下の2通りがあります。
- SIMトレイを取り出し、SIMカードを取り付ける
- 差し込み口のカバーを開けてSIMカードを取り付ける
SIMトレイを取り出してSIMカードを取り付けるパターン
SIMトレイがある端末では、まずそのSIMトレイを取り出す必要があります。SIMトレイの取り出し方は以下の2パターンがあり、機種によって異なります。
1.SIMピンを使ってSIMトレイを取り出す
2.爪を引っ掛けてSIMトレイを取り出す
iPhoneの場合は付属のSIMピンを使ってSIMトレイを取り出します。
AndroidではSIMピンを使う場合もあれば、爪を引っ掛けてSIMトレイを取り出せる機種もあります。
SIMトレイを取り出したら、そこにSIMカードを置いて元に戻せばOKです。
差し込み口のカバーを開けるパターン
Androidでは、SIMカード差し込み口のカバーを開けるとトレイがない機種もあります。このパターンでは、そのままSIMカードを差し込めばOKです。
SIMカードの設定方法は「NifMo SIMカードが届いたらどんな設定が必要?」を参考にしてください
SIMカードを端末側で設定する
SIMカードを取り付けたら端末側で設定を行いますが、設定方法は使用する端末の種類、契約する事業者によって異なります。ここではNifMoを契約した場合の設定方法を簡単にご紹介します。
iPhoneの場合
iPhoneの場合、まず以下の手順でプロファイルをダウンロードします。
1.Wi-Fiに接続する
2.Webブラウザを立ち上げて「iOS用 APN構成プロファイルをダウンロード」にアクセス
3.表示される画面で「許可」をタップ
4.「プロファイルがダウンロード済み」の画面で「閉じる」をタップ
プロファイルをダウンロードできたら、以下の流れでインストールします。
1.設定アプリを立ち上げて、「プロファイルがダウンロード済み」をタップ
2.画面右上の「インストール」をタップ
3.再度、画面右上の「インストール」をタップ
4.画面下部に表示される「インストール」をタップ
5.インストール完了画面が表示されたら、右上の「完了」をタップ
プロファイルをインストールしたら、以下の手順でモバイルデータ通信をオンにして完了です。
1.設定アプリを立ち上げる
2.「モバイルデータ通信」をタップ
3.「モバイルデータ通信」と「LTE回線を使用」をオンにする
Androidの場合
Androidを利用する場合、以下の手順で設定します。
1.設定アプリを立ち上げる
2.「もっと見る」をタップ
3.「モバイルネットワーク」をタップ
4.「データ通信を有効にする」をタップ
5.「アクセスポイント名」をタップ
APN画面が表示されたら、右上の「+」をタップして以下の設定をすれば完了です。
1.NifMo指定のアクセスポイント情報を入力
2.画面右上の3点マークをタップ
3.「保存」をタップ
4.APN一覧で「nifty」にチェックを入れる
SIMカードの設定方法は「NifMo APN設定をしよう」を参考にしてください。
SIMカードを契約するメリット
- SIMカードの選び方次第で料金を安くできる
- 他社への乗り換えでは電話番号の引き継ぎが可能
- 条件を満たせば端末の購入なしで乗り換えできる
SIMカードの選び方次第で料金を安くできる
携帯電話の料金は、どの事業者のSIMカードを利用するかで変わってきます。 事業者別のSIMカードの種類は多く、多数のサービスや料金形態から契約先が選べます。特に最近では料金の安さで「格安SIM」が人気を得ています。
SIMカードを入れ替えるだけで料金を安くできる可能性があるので、さまざまな事業者をチェックしてみるといいでしょう。
他社への乗り換えでは電話番号の引き継ぎが可能
SIMカードを入れ替えて別の事業者へ乗り換える場合、電話番号が変わらないか心配になるのではないでしょうか。他社への乗り換えでは、電話番号の引き継ぎが可能です。
契約中の事業者のサポート窓口でMNP予約番号を発行して、別の事業者を申し込めば電話番号を引き継ぐことができます。
条件を満たせば端末の購入なしで乗り換えできる
SIMカードを利用する場合、条件次第では他社への乗り換えで新たに端末を購入する必要がありません。乗り換えの際に端末の購入が不要になる条件は「使用している端末がSIMフリーであること」です。
SIMロックがかかっていないか注意
特定の通信事業者が他社の通信サービスを利用できないよう端末に制限をかけることを「SIMロック」といい、ロックがかかっているとSIMカードを差し替えることができません。2022年10月1日以降発売の機種はSIMロックが禁止されているためSIMフリーの状態ですが、それ以前にキャリアが発売した機種の場合は、公式サイトでSIMロックの対象端末かどうか確認しましょう。
SIMロックがかかっていた場合、端末を購入したキャリアの窓口で解除の手続きをしてください。
SIMカードを契約するデメリット
- 端末によって対応のSIMカードの種類が違う
- Web申し込みでは即日開通ができない
- 端末が利用できない機種によってケースがある
端末によって対応のSIMカードの種類が違う
SIMカードは主に以下の3種類があり、端末によって対応しているものが異なります。- nanoSIM
- microSIM
- 標準SIM
そのため、SIMカードを入れ替える場合、種類を確認のうえ契約手続きをする必要があります。
Web申し込みでは即日開通ができない
SIMカードの契約手続きは店舗だけでなくオンラインでも可能ですが、Webで申し込みをする場合、その日に開通することはできません。 Web申し込みではSIMカードは郵送となり、開通日はSIMカードの到着日になるからです。新規で契約する場合、SIMカードが到着するまで数日かかるので注意が必要です。
端末が利用できないケースがある
SIMカードを入れ替える場合、移行先の回線事業者で所有端末が利用できない場合があります。対応する携帯電話やiPhone、スマホの機種は事業者ごとに異なるため、移行を検討している事業者の公式ページで動作確認端末一覧をチェックしてください。
所有している機種の動作が確認されていることが記載されていれば問題ありません
法人でSIMカードを契約するメリット
法人でもSIMカードの契約は可能です。
法人でSIMカードを契約する場合、社用携帯の通信費を安くできるだけでなく、利用料金の把握や支払いなどを管理者ツールで一括管理ができるメリットがあります。
注:携帯からの音声発信通話が多い場合はコストダウンにならない場合があります。
法人でも利用できるSIMカードの種類は多く、キャリアから格安SIMまでさまざまですが、「NifMo」で法人契約することをおすすめします。
創業から30年以上、快適な通信・インターネット環境を提供してきた安心・安全のブランドとして、MVNOの分野でも高い評価を得ています。
さらに、NifMoでは新規申し込みの場合に限り、開封済み未使用品スマートフォンのセット販売を実施しています。
iPhoneとAndroidのどちらの端末も用意されているうえに、かなり低価格設定のため、法人での大量導入におすすめです。
社用携帯を格安SIMへ入れ替え検討の際の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
※2023年1月時点の情報です。